トリコモナス膣炎
トリコモナス膣炎は膣トリコモナスという原虫に感染することによって起こります。トリコモナス膣炎の感染経路はいろいろと考えられますが、性交、浴槽(銭湯)、便器、下着などが一般的です。このトリコモナス膣炎は重症にはなりにくい病気ですが、治りにくく治療に時間かかるのが特徴です。
トリコモナス膣炎の症状は白色~黄色みを帯びたおりものが増えてきます。おりものには細かい泡状のものが混じっていることもあり、ひどくなると悪臭をともないます。
外陰部のかゆみはだんだんとヒリヒリした感じになり、さらに症状が進むと尿道口や膣口がただれてしまうため、排尿後や歩く時などに痛みを感じるようになります。また、性交時の出血やおりものに血が混じることもあります。
トリコモナス膣炎の治療は抗トリコモナス剤という膣錠を使います。この抗トリコモナス剤を使うとすぐに症状は軽くなりますがトリコモナス原虫は膣粘膜のひだや他の臓器にも隠れていることが多いので症状がおさまっても2~3週間は継続して治療することが大切です。また性交によって感染している場合はパートナーも一緒に治療をしないと、またすぐ再発してしまうのでお互いに完治させることが必要だと思います。
また出産を経験していない女性は子宮頚管が狭いため、月経痛(生理痛)が重くなるといわれています。出産を経験すると子宮頸権が広がるために月経痛(生理痛)が軽くなるとよく聞きます。しかし中年以降に月経痛(生理痛)が重くなる場合は何かの病気が原因であることが多いので、早めに婦人科で診察を受けられることをおすすめします。