卵巣ガン
卵巣は腫瘍のできやすい場所で、卵巣ガンは女性のガンのなかでは、とても発生率の高いガンです。卵巣にできる腫瘍の多くは良性なのですが、なかには良性から悪性の卵巣ガンへと変化することがあるので注意が必要です。また卵巣ガンを発病する年齢はとても幅広く、どの年代の女性にも起こり得る病気なのです。
卵巣ガンの症状は腫瘍が小さいうちはほとんど症状がありません。腫瘍が大きくなってくると、腹部の張り、下腹部の痛み、下腹部にシコリなどの症状がでることもあります。しかしこれらの自覚症状があらわれた時には卵巣ガンはすでに骨盤外にまで転移していると考えられます。
さらに他の症状として、ホルモンバランスが崩れる、腹水がたまって下腹部が膨れる、慢性的な腰痛がある、疲労しやすい、貧血を起こすなどの症状があらわれることもあるようです。
卵巣ガンの治療は手術や放射線療法、化学療法などが行われます。しかし卵巣にできた腫瘍は良性なのか悪性なのか判断がむずかしく、良性であることが多いと言われています。腫瘍ができているからといって、それが卵巣ガンであるとは限らないのです。そのため、すぐに手術をして卵巣を摘出してしまうことが一番よい治療とはいえないようです。さまざまな検査をして慎重に判断しなければならないと思います。将来妊娠や出産を希望する場合は様子を見ながら、時期をみはからって手術することもあるようです。
しかし、残念ながら種々の検査の結果、悪性の卵巣ガンであることがわかった時には、両方の卵巣、卵管、子宮、場合によっては周囲のリンパ節まで摘出することもあるようです。