卵巣のう腫の茎捻転
卵巣にある腫瘍にはほとんど痛みはありません。しかしなにかの拍子で卵巣の腫瘍と子宮を結んでいる卵管がねじれてしまうことがあるのです。これを卵巣のう腫の茎捻転といいます。卵巣のう腫の茎捻転が起こると、のう腫への血行が途絶えてしまうため壊死状態になってしまうと言われています。
卵巣のう腫の茎捻転の症状は激しい下腹部痛におそわれ吐き気がおこり、ショック状態になってしまうこともあります。下腹部痛がとても強いため、急性虫垂炎と間違われることももあるようです。またのう腫が茎捻転ではなく、破れてしまうこともあります。この場合も激しい下腹部痛におそわれます。また不正出血や便秘になることもあります。
卵巣のう腫の茎捻転はほうっておくと、化膿したり周囲と癒着してしまったり腫瘍の部分が壊死してしまうこともあるので、手術が必要となるでしょう。
卵巣のう腫の茎捻転の治療は手術によって、のう腫の部分だけを取り除きます。状態によっても差がありますが、ひどい場合にはのう腫と卵巣を一緒に取ってしまう場合もあるようです。 たとえ、卵巣を片方取り除いてしまっても、もう片方の卵巣が残っているので妊娠・出産は十分可能だと言えるでしょう。