機能性出血(ホルモンのアンバランス)
不正出血の中でもいちばん多いのが、この機能性出血だと言われています。機能性出血とはあまり聞きなれない言葉ですがホルモンのアンバランスによって起こる出血のことです。
この機能性出血が見られるのは、思春期や更年期、産後などで排卵が不順になりやすくホルモンがアンバランスになっている時期だと言われています。
機能性出血の症状は、痛みがなく排卵期や月経の前後にダラダラと出血が続くことが多くみられます。出血の量には個人差がありますが、一般的には月経よりも少ないことが多いようです。しかし少量であっても10日以上も出血が続くようなら貧血状態を起こす心配もあるので、病院での治療が必要となるでしょう。
思春期の機能性出血は排卵の周期が確定すれば自然に治ってしまいます。更年期における機能性出血であれば排卵が停止して閉経すると治ってしまうと言われています。
機能性出血の治療はホルモン療法を行うことが多いようです。注射や内服薬の投与により出血を一時的に止めて、場合によっては経口避妊薬(ピル)を投与することもあるようです。機能性出血が軽度の場合は放置しておいてもよい場合もあるのですが、ガンや筋腫などの怖ろしい病気が潜んでいることもあるので、きちんと医師の診察を受けられることをおすすめします。