膣ガン/絨毛ガン
膣ガンはガンとしてはまれですが、進行が早く治りにくいガンです。 発症しやすい年代は50歳代といわれていますが、めったにかかることのないガンだと言えるでしょう。 膣ガンは膣壁に発生するガンで、子宮まで進行すると、子宮頸ガンとの区別がつきにくくなります。
膣ガンは膣の周辺に血管やリンパ管が多いことから、ガン細胞が活発化し、進行が早く、転移の可能性が高いガンだと言われています。
膣ガンの症状は、初期の頃にはほとんど感じられませんが、出血やおりもの、とくに性交時の接触出血が多く見られます。ガンが大きくなってくると、手でシコリを確認することもできます。進行してしまうと、あまり治癒率は高くないので、不正出血などの異常があったら早めの検診が大切だと言えるでしょう。
・絨毛ガン(絨毛上皮腫)
絨毛ガンは分娩や流産、胞状奇胎という異常妊娠のあとに発症するといわれています。 原因は母胎からの栄養を受精卵に運ぶパイプのような役割をする絨毛上皮が、分娩や流産のあとに子宮内に残ったために、腫瘍化したり、この絨毛が異常に増加してしまいガン化すると言われています。
絨毛ガンの症状は、不正出血が長く続き、血の混じった悪臭のあるおりものが増えてきます。このガンは非常に悪性で、ガン化した絨毛が血管を破り血流に入り、全身に転移してしまいます。脳や肺などにも転移することがあります。早期に発見されることで完治します。またこのガンは尿検査により再発していないか確認できるのが特徴だと言われています。